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労務管理に役立つ知識#53 『問題社員予備軍への注意指導①』人間性は否定せず行動を注意せよ(渋谷・社労士・顧問・労務相談・問題社員・労務アドバイザリー)

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労務管理に役立つ知識#53 『問題社員予備軍への注意指導①』人間性は否定せず行動を注意せよ(渋谷・社労士・顧問・労務相談・問題社員・労務アドバイザリー)

労務管理に役立つ知識#53 『問題社員予備軍への注意指導①』人間性は否定せず行動を注意せよ(渋谷・社労士・顧問・労務相談・問題社員・労務アドバイザリー)

2022/09/01

どのような会社にも問題社員は存在します。当初は通常の社員でも、業務上のストレスからいつしか問題社員になっているケースもありますよね。今回取り上げる「問題社員」とは、会社には利益をもたらしつつも、何となく職場をざわつかせる社員としましょう。

 

問題社員は色々タイプがあると思いますが大きく2つでしょうか。

一つは上司の指示通り動かないが、営業成績は常にトップな営業マン。自分の仕事はきっちり時間内に終わらせるも、同じチーム内の仲間が担当するタスクには一切手を差し伸べない者等、よく言えば自走出来るハイパフォーマー系の問題社員。

もう一つは言われたことはミスなく対応し何でも卒なくこなせるが、自分からは何もできない指示待ち人間や、それなりに仕事はしているが、全く報連相が出来ない等の基礎コンピテンシー足りない系が代表格でしょうか。

 

会社としては、職場をざわつかせるような人(ハレーションを起こすような人)を放置するわけには参りません。このようなちょっと困った人への対処法があったら知りたいですよね?

 

ちょっと困った人への対処法。実は、3つの鉄則があるのです。

 

鉄則1 人格ではなく「行動」を注意する

問題行動を起こしたからといって、相手の人間性に触れるのは厳禁です。なぜなら人間性とは、その方が生まれてから今に至るまでに築き上げてきたものであり、ちょっとやそっとでは変えることができないからです。よって、問題行動にフォーカスして注意してみてください。

例えば遅刻をしょっちゅうしている社員に対しては、「時間にルーズなところをなおしなさい」と注意するのではなく、「始業時刻を守れるように出勤(=行動)してください」と換言して伝えてみましょう。

 

鉄則2 問題行動の記録をとっておく

大原則として、問題行動が起きたらその場で注意します。しかしそうはいっても、緊急事案で後回しになることもあるでしょう。そうした場合、事実が薄れていき、注意する側もいまいち根拠が乏しく、説得力に欠ける指導になる恐れがあります。こうならないためにも、「いつ、何をしたのか」記録をとり、事実ベースで注意できるようにしておきましょう。

 

鉄則3 自分の常識は相手の”非常識”

問題社員というのは、こちらの常識が通じないことがほとんどです。「社会人(組織人)としてのイロハ(倫理感)」をそもそも知らないため、問題行動を起こすわけです。ですから、知らないことを注意しても相手に響かないどころか反発を買う恐れもあります。ゆえに注意する側の常識が、なぜ世間一般的に常識といえるのか、時に例え話や言葉を何度も変えながら、相手に納得してもらうまで伝えなければならない、そういう心構えをしておきましょう。よく人事の方は「何で●●さんわかってくれないんだろう、ほんと疲れる。。。」等と愚痴をこぼしたりもしますけれど、わかってもらえないのは当然です。なぜなら「貴方の常識は彼にとって非常識だから」。

 

3つの鉄則は非常にイメージしやすいと思いますのでこの機会に覚えておきましょう。次回は7つの事例を取り上げて、実際の問題社員への対処方法(アプローチ)を紹介したいと思いますsmiley

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