アベリア人事労務コンサルティング

仕事についていけない40代へ!能力不足で辛いと感じるときの対処法

お問い合わせはこちら ONLINE予約はこちら

仕事についていけない40代へ!能力不足で辛いと感じるときの対処法

仕事についていけない40代へ!能力不足で辛いと感じるときの対処法

2026/09/16

40代で仕事についていけないと感じる原因は、体力や記憶力の落ち込みだけではありません。

任された仕事にこれまでの経験を活かせない、指示があいまいで作業の進め方が分からないなど、職場の事情が関わっていることもあります。原因によって、必要な対処は変わります。

この記事では、原因を見分けるチェックリストと、今日からできる対処、1週間の目標、職場への相談の進め方を紹介します。

自分の状況に近い項目を確認し、今日から始めることを1つ選んでください。

仕事についていけない40代に多い7つの原因

仕事についていけないと感じる原因として、次の7つが挙げられます。

  • 体力と集中力が落ちて夕方まで集中が続かない
  • 新しいシステムやツールの習得に時間がかかる
  • 年下の上司に聞けず、分かったふりで進めてしまう
  • これまでの経験が今の業務と噛み合っていない
  • 昔うまくいったやり方を今も基準にしている
  • 家庭との両立で仕事に回せる余力が減っている
  • 同僚と比べて自分だけができないと思い込んでいる

複数の原因が重なるのが普通です。疲れが抜けない時期に新しいツールが導入され、使い方を聞けないまま作業を進めてやり直しが増える、といったこともあります。

年下の上司に聞きにくい雰囲気、経験を活かせない業務、家庭の事情を考慮しない業務量には、職場の環境や仕事の任せ方も関わります。本人の能力だけで説明できるものではありません。

すべてを自分のせいだと考えず、自分の状況に近い項目を確認してください。

何に困っているのかが分かると、自分で変えられることと、職場に相談することを整理できます。

体力と集中力が落ちて夕方まで集中が続かない

午前中は作業が進んでいたのに、夕方になると同じ資料を何度も読み直してしまうことがあります。

40代は任される仕事の範囲が広がりやすく、残業や持ち帰りの作業が増える時期と、疲れが翌日に残るようになる時期が重なります。

睡眠不足や長時間労働が続くと、夕方を待たずに集中が切れることもあります。

集中力の低下には、疲れの蓄積も関わっています。年齢だけで決まるわけではありません。

年齢のせいだと決めつけず、睡眠や働き方を見直してください。

新しいシステムやツールの習得に時間がかかる

職場では、次のような新しいツールを使う機会が増えています。名前は知っていても、操作を覚えきれていないものがあるかもしれません。

  • Google WorkspaceやGoogleスプレッドシート、Google Drive
  • SlackやZoom
  • ChatGPTやNotion AI

1つ覚えきる前に次のツールが導入されると、いつまでも追いつけないように感じます。

覚えるのに時間がかかるのは、そのツールを使ってきた期間が違うためで、理解力の差ではありません。

若手に聞きにくくて自己流で使っているなら、短い解説動画で操作を学び直す方法もあります。

年下の上司に聞けず、分かったふりで進めてしまう

年下の上司や後輩から指示を受けると、「分かりません」と言い出しにくくなることがあります。

分かったふりで作業を進めると、指示と違う内容になり、提出してから最初からやり直すことになります。

経験がある人ほど「この年齢で今さら聞けない」と感じやすく、質問をためらいます。

確認せずに進めることでやり直しが増え、仕事の成果が落ちてしまいます。

自分から質問の仕方を変えることは、今日からできます。質問しにくい職場の雰囲気も関わっているなら、聞き方を変えるだけで抱え込まず、上司や相談窓口に伝えてください。

これまでの経験が今の業務と噛み合っていない

今の仕事でこれまでの経験を活かせているか、それとも新しい技術や進め方が求められているかを確認してください。

部署の役割や扱う商品、担当業務が変わると、同じ会社でも経験を活かしにくくなることがあります。

得意な仕事では今も力を発揮できているなら、能力が落ちたと決めつけず、今の業務で経験を活かせているかを確認してください。

同じ人でも、任される仕事によって成果は変わります。作業が進まないことだけで、能力に問題があると考えないでください。

経験を活かせないことが原因なら、部署異動や担当業務の調整で状況が変わります。

昔うまくいったやり方を今も基準にしている

以前の職場や担当業務で成果が出たやり方を、そのまま続けていると、今の仕事に合わないことがあります。

紙での確認がチャットに変わり、個人で管理していた資料が共有フォルダに移るなど、仕事の進め方も道具も変わっています。

最も成果が出ていた頃の自分と比べると、今の自分を実際の評価より低く見てしまいます。

職場の進め方が変わっていれば、以前と同じ努力をしても成果が出にくくなります。

過去のやり方をすべて捨てる必要はありません。今の仕事にも使える部分を残してください。

家庭との両立で仕事に回せる余力が減っている

40代は子育てと親の介護が重なりやすく、家庭に使う時間や気力が以前より増えている人もいます。

夜に持ち帰った仕事を進める時間が取れない、朝から疲れが残っているなど、仕事に使える時間や気力が減ります。

その状態で以前と同じ成果を求めると、できていない部分ばかりが目につきます。

手が回らないのは負担が増えたためで、能力そのものが落ちたとは限りません。

家庭の事情を上司に伝えることで、業務量を調整してもらえる場合があります。一人で抱え込まず、相談してください。

同僚と比べて自分だけができないと思い込んでいる

会議で同僚がすぐに答えたり、同世代が管理職になったりすると、自分だけが取り残されたように感じます。

他人については成果が見える一方、自分については途中の迷いや失敗まで分かっています。

そのまま比べ続けると行動するのが怖くなり、確認すれば済むことも先延ばしにしてしまいます。

相手がどれだけ苦労したかは見えないため、成果だけを比べても自分を正確に評価できません。

先週の自分と比べれば、何ができるようになったかを確かめられます。

仕事についていけないときに自分で見直すことと職場に相談すること

体調や仕事の進め方と、職場の指示や業務量は、互いに関わっていることがあります。自分だけで原因を決めず、見直せることと職場に相談することを整理しましょう。

当てはまる状況と、対応する本文の見出しを表にまとめました。

当てはまること 対処の進め方 次に読むところ
夕方になると集中が切れて手が止まる 自分で見直す・職場にも相談する 睡眠と休みの取り方を先に立て直す
ツールの使い方が分からず作業が止まる 自分で見直す・職場にも相談する 苦手なツールは短い動画から学び直す
昔のやり方のまま進めて手戻りが出る 自分で見直す 1週間で達成できる目標に分ける
聞けないまま進めて後からずれが出る 自分で見直す・職場にも相談する 分からないことをその場で聞けるよう言い方を変える
指示があいまいなまま作業が始まる 職場に相談する 業務量や指示の出し方を見直してもらう頼み方
担当が変わってから成果が出ていない 職場に相談する 部署異動や配置転換の打診の仕方
家庭の事情を考慮しない業務量を任されている 職場に相談する 上司への相談で伝えるべき3つのこと

使い方や進め方に困っているなら、操作を学び直したり、聞き方を変えたりできます。指示があいまい、業務量が多い、質問しにくいといった問題があれば、職場にも相談してください。

原因がはっきりしない場合も、自分でできる対処を試しながら、困っている状況を職場に伝えましょう。

体調や仕事の進め方を見直したいときのサイン

次のようなことが起きているなら、体調や仕事の進め方を振り返ってください。

  • 得意だったはずの仕事でも、同じように手が止まる
  • 夕方や疲れているときに集中が切れて、作業が進まなくなる
  • 聞けないまま進めて、後からやり直しになった場面が思い当たる

仕事の種類に関わらず同じことが起きているなら、睡眠や疲れ、確認不足が関わっていないかを見直しましょう。業務量や質問しにくい環境が原因になっている場合は、職場への相談も必要です。

聞き方を変えたり、抱えている仕事を書き出したりすることは、今日から始められます。

職場の指示や業務量を相談したいときのサイン

次のような状況なら、指示の出し方や仕事の任せ方を職場に相談してください。

  • 何をどこまでやるのかがあいまいなまま、作業だけが始まっている
  • 担当や部署が変わったあとから、手が止まるようになった
  • 同じ立場の同僚も、同じところでつまずいている

同僚も同じところでつまずいているなら、本人の能力だけでなく、仕事の進め方や指示の出し方にも問題がないかを確認してください。

上司に改善を相談するほか、部署異動を打診する方法もあります。

自分と職場の両方で対処したいときのサイン

あいまいな指示でやり直しが増え、残業が長引いて疲れが抜けなくなるなど、職場の問題と体調の問題がつながっていることもあります。

この場合は、自分でできる対処と職場への相談を並行して進めてください。

聞き方を変える、仕事を書き出す、休み方を見直すといった対処は、相手の都合を待たずに始められます。

1週間ほど試して変わらなければ、職場への相談や異動の打診を検討してください。ただし、業務量や指示の問題がはっきりしている場合は、1週間待たずに相談して構いません。

職場の問題が大きい場合、自分の努力だけでは業務量も指示の出し方も変わらず、疲れが増えてしまいます。

仕事についていけないときに40代が今日からできる3つのこと

今日のうちに手を付けられるのは、聞き方を変えること、抱えている仕事を書き出すこと、睡眠と休みを立て直すことです。

  • 分からない点をその場で聞けるよう言い方を変える
  • 抱えている仕事を全部書き出して整理する
  • 就寝と起床の時間をそろえ、休む日を先に決める

一度に働き方を変えようとすると、途中で続かなくなります。今日のうちに取り組めることに絞ってください。

どれも、上司の返事や職場の許可を待たずに始められます。

3つを同時に始める必要はありません。今、最も困っていることに近いものを1つ選んでください。

分からないことをその場で聞けるよう言い方を変える

質問するときは、何が分からないのかを絞って伝えてください。

  • 「この作業の目的だけ確認させてください」
  • 「ここまでは分かったのですが、次の手順が分かりません」
  • 「前に教わったところをもう一度確認させてください」

聞きたい点を絞ると、相手も短く答えられます。忙しそうな年下の上司にも声をかけやすくなります。

確認不足によるやり直しが減れば、同じ時間で仕上げられる仕事が増え、周囲からの評価も変わります。

同じことを何度も聞くのが不安なら、教わった内容をその場でメモに残し、次から見返してください。

抱えている仕事を全部書き出して整理する

抱えている仕事を、思い出した順に紙やメモアプリへ書き出してください。

  1. 抱えている仕事を、大小を問わず思いつく順に並べる
  2. それぞれの横に締め切りと、終わるまでにかかりそうな時間を書く
  3. まだ手を付けていないものに印を付ける

頭の中だけで管理していると、仕事の量が分からず、抜け漏れへの不安も増えます。

一覧にすると業務量が分かり、上司に相談するときの資料にもなります。

順番や体裁を整えるより、すべての仕事を書き出すことを優先してください。

睡眠と休みの取り方を先に立て直す

平日も休日も就寝と起床の時間を同じくらいにそろえると、日中に集中して働ける時間を取り戻しやすくなります。

疲れが抜けないまま働くと、集中力や判断力が戻らず、ミスが増えて残業がさらに長くなりがちです。

仕事の成果を取り戻すためにも、休む時間が必要です。

疲れがたまっているなら、有給休暇を使って平日に1日休む方法もあります。

休みを取ることに引け目を感じる人もいますが、有給休暇は働く人に認められた権利です。

仕事についていけない状態から抜け出す1週間の目標の立て方

目標は、1週間で達成でき、達成したかどうかを自分で確認できる内容にしてください。

  • 苦手なツールで1つの操作だけ覚える
  • 分からない点を1日1回はその場で聞く
  • 1日の終わりにできたことを1つ書き留める

半年や1年先の大きな目標だけでは、達成までに時間がかかり、その間は何もできていないように感じてしまいます。

1週間ごとに目標を決めれば、できるようになったことを確かめられます。

複数の目標を同時に追わず、1週間に1つだけに絞りましょう。

1週間で達成できる目標に分ける

スプレッドシートの関数を1つ使えるようにする、Zoomの画面共有を自分で操作するなど、1週間で取り組める範囲に絞ります。

目標が大きすぎるなら、必要な作業を並べ、最初の1つを今週の目標にしてください。

達成したかどうかを確認できる目標なら、週末に振り返ったときに進歩を実感できます。

成果が数字で表しにくい仕事では、取り組んだ回数や、実行できたかどうかで確認しましょう。

できたことを1日1つ書き留める

1日の終わりに、その日できたことを1つだけメモに残します。

できなかったことは記憶に残りやすい一方、できたことは翌日に忘れてしまいます。記録しておけば、後から振り返れます。

終わらせた作業や、聞きにくい相手に質問できたことなど、小さなことで構いません。

1週間分の記録がたまると、落ち込んでいた週にも進んだことがあったと分かります。

上司との面談や相談でも、この記録を使って状況を説明できます。

苦手なツールは短い動画から学び直す

苦手なツールは、YouTubeやUdemyの短い解説動画で学び直す方法があります。

  1. 使えるようになりたい操作の名前で検索する
  2. 短い動画を1本見る
  3. その操作を実際の業務で1回使ってみる

「Googleスプレッドシート 使い方」では範囲が広すぎます。「スプレッドシート 合計 関数」のように、知りたい操作を検索語にすると、必要な動画を見つけられます。

短い動画なら、通勤時間や昼休みにも見られます。まとまった時間が取れなくても学習を続けられます。

すべての機能を覚えようとせず、業務で使う操作に絞ってください。

仕事についていけないときに職場へ相談して環境を変える方法

仕事が進まない原因が指示の出し方や業務量に関わっていれば、相談することで調整してもらえる場合があります。

  • 業務量や進め方の調整なら、まず直属の上司に相談する
  • 上司との関係そのものがつらいなら、人事部や社内の相談窓口に相談する
  • 担当そのものが合っていないなら、部署異動や配置転換を打診する

部署異動なら、会社を辞めずに担当業務や働く環境を変えられます。

つらい気持ちに加えて、困っている仕事を具体的に伝えましょう。仕事の一覧を持参し、業務量と締め切りを見せながら相談してください。

上司への相談で伝えるべき3つのこと

相談では、仕事の状況と、どのように変えてほしいかを伝えてください。

  • 手が回っていない業務と、抱えている仕事の量
  • どの場面でつまずいているか
  • 何を変えてもらえれば作業を進められるか

この3つを伝えると、上司は業務を減らすか、手順を見直すか、担当を変えるかを判断しやすくなります。

仕事の一覧を見せれば、業務量も伝えやすくなります。

業務の調整を頼みたいなら、その希望から話してください。「辞めたい」と切り出すと、退職の相談として受け取られてしまいます。

直属の上司に言いにくいときの相談先

直属の上司に言いにくい場合は、次の相談先があります。

  • 人事部や、直属の上司より上の役職の人
  • 社内の相談窓口やハラスメント窓口
  • 産業医や、社内の保健師

上司との関係が原因になっている場合は、別の窓口に相談したほうが話を進めやすくなります。

相談内容が誰にどこまで共有されるかは、窓口によって違います。本題に入る前に確認しておきましょう。

部署異動や配置転換の打診の仕方

異動の希望は、人事評価の面談や年度・期の切り替え前など、人員配置が検討される時期に伝えてください。

希望する部署名と、その部署で何ができるかを一緒に伝えると、思いつきの申し出と受け取られずに済みます。

担当が変われば、求められる仕事も変わります。今の業務ではつまずいていても、別の部署では力を発揮できることがあります。社内で積み重ねた評価や人間関係も残せます。

これまでの経験を活かせる仕事を具体的に挙げると、受け入れる部署も検討しやすくなります。

希望が通らないこともあるため、異動できる前提で計画を立てないでください。

業務量や指示の出し方を見直してもらう頼み方

異動をしなくても、指示を受けるときに次の点を確認すれば、作業が止まる場面を減らせます。

  • 何を、いつまでに、どこまで仕上げるのか
  • 複数の仕事が重なったときにどれを先にするか
  • 以前、似た作業をしたときの手順が残っていないか

指示があいまいなまま始めると、やり直しが生じて業務量が増えてしまいます。

手順を文書で残してもらえれば、次から同じことを聞かずに進められます。

異動よりも小さな調整なので、上司も応じやすい頼み方です。

仕事についていけない40代が心と体の限界を確かめる方法

疲れていると、自分の状態を軽く考えてしまいがちです。セルフチェックや相談窓口を使って確かめましょう。

窓口の名前 電話番号 受付時間の確認先
こころの健康相談統一ダイヤル(地域の公的な相談窓口につながる) 0570-064-556 厚生労働省「電話相談窓口」
東京自殺防止センター(民間のNPO法人) 03-5286-9090 東京自殺防止センター公式サイト
いのちの電話(民間団体・日本いのちの電話連盟) 0570-783-556 日本いのちの電話連盟「相談先のご案内」

受付時間は窓口や地域によって違います。電話をかける前に、各公式サイトで確認してください。

厚生労働省が公開している無料のセルフチェックでは、今の疲れの程度を確認できます。

結果は、休むか、相談するか、受診するかを考える手がかりになります。

我慢して働き続けると判断力も落ちるため、限界になる前に状態を確認してください。

厚生労働省の無料セルフチェックで疲労度を測る

厚生労働省のメンタルヘルスポータルサイト「こころの耳」には、無料のセルフチェックがあります。

職場のストレスと、疲れの蓄積を確認するものがあります。気になるほうを試してください。

結果は、ストレスや疲れの程度を振り返る目安になります。つらさが続く場合は、結果をもとに相談窓口や医療機関へ相談してください。

費用はかからず、一人で利用できます。結果を残しておくと、相談や受診の際に状態を説明しやすくなります。

眠れない日が続くときの受診の目安

次のような状態が続くなら、受診を検討してください。

  • 眠れない日、あるいは途中で目が覚める日が続いている
  • 休日に休んでも疲れが取れない
  • 朝になっても体が動かず、起き上がるのに時間がかかる

休んでも回復しない状態が続くと、働き方を調整するだけでは改善しにくくなります。

「もう少し我慢しよう」と先延ばしにせず、医療機関に相談してください。

通院する時間が取りにくい場合は、オンライン診療を受け付けている心療内科やメンタルクリニックもあります。

一人で判断できないときは相談窓口に話す

自分の状態を判断しにくいときは、電話で相談できます。地域の公的な相談窓口につながるダイヤルと、民間団体が運営する相談電話があります。

こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556)にかけると、電話をかけた地域の公的な相談窓口につながります。受付時間は地域によって異なるため、厚生労働省の案内で確認してください。

東京自殺防止センター(03-5286-9090)や、いのちの電話(0570-783-556)は、民間団体が運営しています。いのちの電話のナビダイヤルは毎日10時〜22時に受け付けています。東京自殺防止センターの受付時間は、同センターの公式サイトで確認してください。

誰にも話さずにいると、自分の状態を判断しにくくなります。相談員に話して確かめる方法もあります。

東京自殺防止センターといのちの電話は、名前を告げずに相談でき、相談内容の秘密も守られます。詳しくは、東京自殺防止センター「今の気持ち」と、日本いのちの電話連盟「相談先のご案内」を確認してください。

仕事についていけない40代が辞めるか続けるかを決める目安

辞めるかどうかは、つらさの大きさだけでなく、心身の状態や、職場で改善できることが残っているかを確認して判断します。

まだ試していない対処があれば、辞めずに業務内容や進め方を変えられる可能性があります。

状態 様子を見てよいか 次にすること
まだ上司に相談していない、部署異動も打診していない 様子を見てよい 相談と配置転換の打診を先に試す
相談しても業務量も指示の出し方も変わらない 社外の選択肢も調べ始める 貯金と失業手当で何か月持つかを見積もる
眠れない日が続き、休日も回復しない 様子を見ない 先に心療内科や相談窓口に相談する
同じ部署から退職が続き、人が補充されない 社外の選択肢も調べ始める 在籍したまま求人を調べておく

自分の状態を確かめることで、今は続けるのか、転職に向けて動くのかを判断しやすくなります。

一人で整理しにくい場合は、オンラインのキャリア相談で社外の人に話す方法もあります。

退職すると翌月から収入が途切れます。辞める前に毎月の生活費を確認し、貯金で何か月暮らせるかを計算しておきましょう。

様子を見てよい状態と相談や受診を急ぎたい状態の違い

上司への相談や部署異動の打診をまだしていないなら、辞める前に試してください。職場で改善できることが残っています。

相談によって業務量の調整や引き継ぎの見直しが約束されたなら、実際に改善されるかを数か月確認する価値があります。

相談しても具体的な改善案が出ない職場では、待っても状況は変わりません。

眠れない日が続いたり、休日を挟んでも疲れが抜けなかったりする場合は、様子を見るより相談や受診を優先してください。

心身の不調が続くなら、退職を決める前に心療内科や相談窓口で状態を確認しましょう。

相談と異動をすでに試したかどうか

業務の調整や異動を試したかどうかも、今の職場で続けられるかを判断する材料になります。

上司に業務量や指示の出し方を相談したか、人事や上司に部署異動を打診したか。この2つを振り返ってください。

まだ試していなければ、担当業務が変わることで解決する可能性があります。

打診しても「今の部署で頑張ってほしい」と言われた場合や、相談を取り合ってもらえなかった場合は、環境が変わる見込みは薄くなります。

いつ、誰に、何を相談し、どのような返事だったかを記録しておきましょう。人事や社外の窓口に改めて相談するとき、経緯を事実として説明できます。

退職した場合の生活費を貯金と失業手当でまかなえるか

貯金を毎月の生活費で割ると、収入がなくても何か月暮らせるかが分かります。

失業手当は、退職の翌日から受け取れるわけではありません。離職票が届いてからハローワークで手続きをするため、退職から入金までには収入のない期間があります。

受給期間や金額は、自己都合・会社都合といった退職理由や、雇用保険に加入していた期間によって変わります。辞める前にハローワークで自分の条件を確認してください。

貯金と失業手当で生活できる期間が分かれば、収入の見通しを踏まえて退職を検討できます。

見通しがないまま辞めると、貯金が減る焦りから、希望する条件を下げて転職先を決めてしまいます。

退職者が続いている職場かどうか

同じ部署から退職が続いているなら、ついていけない原因が自分の能力だけにあるとは言い切れません。

仕事をよく知る経験の長い人から辞めている場合は、仕事の進め方や職場の体制に無理があります。

人員が補充されず、残った人で以前と同じ業務量をこなしていないかも確認してください。

複数の人が同じところでつまずいているなら、自分を責めるのではなく、職場の体制に目を向けてください。

職場の問題が分かれば、自分の仕事の進め方を見直すことと、働く環境を変えることを分けて考えられます。

仕事についていけない40代の転職で知っておきたいこと

40代でも転職する人はいます。厚生労働省の令和5年雇用動向調査では、40〜44歳の転職入職率は男性6.3%、女性11.4%でした。

年齢 男性 女性
40〜44歳 6.3% 11.4%
45〜49歳 5.3% 8.9%

45〜49歳では男性5.3%、女性8.9%で、40代前半より低くなっています。

同年代の平均賃金は、今の収入を確認する目安になります。転職で収入が上がるかは、現在の年収と応募先の提示額を比べて判断してください。

転職を考えるなら、在籍したまま応募し、これまでの経験を活かせる職種を探しましょう。

入社後に「想像と違った」とならないよう、求人票や面接で残業時間、休日の扱い、担当業務の範囲を確認してください。

40代の転職入職率から見る転職の現実

令和5年雇用動向調査では、40〜44歳の転職入職率は男性6.3%、女性11.4%です。転職入職率は、同じ年齢層の常用労働者数に対する、入職前1年間に就業経験がある入職者数の割合です。応募した人のうち何人が採用されたかを示す割合ではありません。

45〜49歳では男性5.3%、女性8.9%で、40代前半より後半のほうが低くなっています。

女性のほうが高い数値ですが、この調査から理由までは読み取れません。

周囲の話や印象だけで判断せず、国の調査による数値も、40代の転職状況を知る材料にしてください。

この調査では40代後半の転職入職率が前半より低くなっていますが、個人が転職できるかどうかは、この数値だけでは判断できません。
出典:厚生労働省「令和5年雇用動向調査・転職入職者の状況」/同調査「主な用語の定義」

40代の平均賃金と今の収入の比べ方

厚生労働省の令和5年賃金構造基本統計調査では、一般労働者の平均賃金は40〜44歳で月額33万8,800円、45〜49歳で月額35万5,700円です。これは2023年6月の所定内給与額の平均で、残業代などを除いた税引前の金額です。手取り額や賞与を含む金額ではありません。
出典:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査・性別にみた賃金」/同調査「主な用語の定義」

比べるときは、給与明細にある税金や社会保険料が引かれる前の支給額から、時間外勤務手当などを除いてください。手取り額や残業代込みの月収とは、条件が違います。

この平均は業種や地域をまとめた数字です。平均を上回るか下回るかだけで、転職後の収入が増えるとは判断できません。

賞与や手当も会社によって違います。転職先と比べるときは、月収だけでなく年収も確認してください。

今の年収と求人票の提示額を比べれば、収入が増えるかを確認できます。収入が下がる場合も、働き方を変えるために受け入れられるかを判断しましょう。

転職先が決まってから辞めたほうがよい理由

転職先が決まる前に辞めると、翌月から収入が途切れます。失業手当が入るまでは、貯金で生活することになります。

転職先が決まらない期間が長くなるほど、貯金への不安から、条件を下げてでも内定を受けたくなります。

在籍中なら、給料を受け取りながら職務経歴書を作成し、有給休暇で面接の日程を調整できます。

働きながら面接の日程を組む負担はありますが、転職エージェントに企業との調整を任せる方法もあります。

ただし、眠れない日が続くなどの不調がある場合は、応募より先に医療機関へ相談し、休むことを優先してください。

40代の経験を活かせる職種の選び方

担当してきた仕事、扱った金額や人数、後輩や部下に教えたことを書き出してください。

書き出した内容は、職務経歴書にも使えます。

同じ業界なら、商品知識や取引先との仕事の進め方を活かせます。違う業界なら、業界が変わっても使える経験をもとに探してください。

40代では、未経験の分野より、これまでの経験を活かせる分野のほうが評価されやすくなります。

管理職の経験や、現場の手順を整えた経験、トラブル対応を任されてきた経験があれば、求人票で求められている経験と照らし合わせましょう。

転職せずに40代が収入を増やす方法

会社を辞めずに、収入を増やす方法もあります。在籍中に試せば、本業の収入を保ちながら続けられるかを確かめられます。

  • 在籍したまま始める副業
  • 資格やスキルを身につけて、社内の評価を上げる
  • 副業で実績を作ってから、フリーランスや起業を検討する

副業で仕事を受け、続けられた実績があれば、転職や独立をするかどうかの判断材料になります。

副業を認めていない勤務先もあるため、始める前に就業規則を確認してください。

在籍したまま始められる副業

クラウドワークス、ランサーズ、ココナラ、ストアカなどで、個人が受けられる仕事を探せます。

文章の作成、資料作り、経験がある分野の相談などは、平日の夜や休日の空いた時間に進められます。

在籍中に始めれば、合わずにやめた場合も、本業の収入は残ります。

就業規則の副業に関する項目を読み、届け出が必要かを確認しましょう。

競合する会社の仕事を受けると問題になるため、受注先の業種も確認してください。

40代の学び直しで役立つ資格とスキル

事務や経理の仕事では、MOS(Microsoft Office Specialist)や簿記3級が学び直しの資格として挙げられます。ほかに、次の資格やツールの操作も選択肢になります。

  • MOS(Microsoft Office Specialist)
  • 簿記3級
  • キャリアコンサルタント
  • Googleスプレッドシート、Google Drive、Zoom、Slackの操作
  • ChatGPTやNotion AIで文章や資料の下書きを作る操作

Googleスプレッドシートの関数やZoomの画面共有を自分で使えるようになれば、そのたびに同僚に聞かずに仕事を進められます。

学習には、Udemy、YouTube、スタディサプリなどの動画を使い、短い時間から取り組めます。

学ぶ順番を決めにくい場合は、資格やツールごとに内容がまとまったオンライン講座を使う方法もあります。

資格を取ることだけが目的になると、仕事で使わずに終わってしまいます。今の仕事や次の仕事で、何に使うかを考えて選んでください。

フリーランスや起業を選ぶときの注意点

フリーランスや起業では、取引先が増えて収入の見通しが立つまで、月ごとの収入が変動します。

健康保険や年金の手続き、確定申告、取引先への請求も、自分で行います。

仕事がない月も暮らせるように、独立前に生活費を何か月分用意できるか確認しておきましょう。

フランチャイズに加盟する場合も、加盟金や毎月支払う費用の条件を契約前に確認してください。

独立を考えるなら、在籍中に副業として同じ仕事を試し、受注できるかを確かめてから決めましょう。

仕事についていけない40代によくある質問

仕事についていけないのは甘えですか

仕事についていけないと感じる原因には、体力や記憶力の変化だけでなく、業務量や指示の出し方もあります。甘えと決めつけないでください。

任された仕事とこれまでの経験が合っていない場合も、仕事についていけないと感じます。

眠れない日が続いたり、休日も回復しなかったりするなら、気持ちの問題として放置せず、心療内科や相談窓口に相談してください。

能力不足を理由にクビになることはありますか

日本では、成果が出ていないことだけを理由に、会社がすぐに解雇するのは難しいとされています。

一般的には、指導を受ける期間や担当業務の変更を経て判断されます。

個別の事情によって判断が異なるため、自分の状況が気になる場合は就業規則を確認し、労働問題の相談窓口に相談してください。

40代の女性が仕事についていけないときは何が違いますか

子育てや介護と仕事を同時に抱え、学び直しや残業に使える時間・気力が減っている場合があります。

性別で決まる問題ではなく、家庭の負担が偏っている人に共通します。

体調や仕事の進め方を見直し、業務量や指示に困っている場合は上司に相談してください。部署異動の打診も、性別に関わらず選択肢になります。

家庭との両立で仕事に手が回らないなら、仕事に使える時間を上司に伝え、配分を相談してください。

自分がダメすぎて嫌になるときはどうすればいいですか

比べる相手を、同僚や年下の上司ではなく先週の自分に置き換えてください。

その日にできたことや、以前より早く終わった作業を、1日1行でも記録してください。できるようになったことを振り返れます。

落ち込みが続き、やる気が戻らない場合は、こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556)に相談しましょう。

受付時間は自治体によって違うため、公式サイトで確認してください。

何もしてこなかった40代は今から何を始めればいいですか

分からないことをその場で聞く、抱えている仕事を書き出す、休み方を見直す。この3つのうち、1つを今日から始めてください。

今、最も困っていることに近いものを選びましょう。3つを同時に始めると、続けにくくなります。

学び直しを始めたいなら、UdemyやYouTubeの短い動画で、今の仕事に使うツールの操作を学びましょう。

仕事だけでなく生きていく自信をなくしたときはどうしますか

一人で抱え込まず、相談窓口に電話してください。

東京自殺防止センター(03-5286-9090)やいのちの電話(0570-783-556)には、名前を言わずに相談できます。受付時間は、東京自殺防止センター公式サイトや日本いのちの電話連盟の案内で確認してください。

厚生労働省の「こころの耳」では、5分でできる職場のストレスセルフチェックを無料で利用できます。

眠れない状態が続くなら、相談窓口に加えて医療機関にも相談してください。

仕事についていけない40代は原因を確認し、できることから取り組もう

仕事についていけないと感じたら、7つの原因のうち、自分の状況に近いものを確認してください。

今日できるのは、分からない点をその場で聞くこと、仕事を書き出すこと、休み方を見直すことです。困っていることに合わせて、1つ選びましょう。

自分で対処しても変わらなければ、上司に業務の調整を相談したり、部署異動を打診したりしてください。

退職を考える場合は、心身の状態と職場で改善できることが残っているかを確認し、貯金と失業手当で何か月暮らせるかを計算しておきましょう。

自分の状態を確認したい場合は、「こころの耳」の5分でできる職場のストレスセルフチェックや、働く人の疲労蓄積度セルフチェック2023(働く人用)を利用できます。つらさが続くなら、こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556)に相談してください。

当店でご利用いただける電子決済のご案内

下記よりお選びいただけます。