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労務管理に役立つ知識#57 『風俗で副業はOKか?』副業内容により解説します(渋谷・社労士・顧問・労務相談・副業・労務アドバイザリー)

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労務管理に役立つ知識#57 『風俗で副業はOKか?』副業内容により解説します(渋谷・社労士・顧問・労務相談・副業・労務アドバイザリー)

労務管理に役立つ知識#57 『風俗で副業はOKか?』副業内容により解説します(渋谷・社労士・顧問・労務相談・副業・労務アドバイザリー)

2022/09/15

7月副業・兼業ガイドラインが更新されたことにより、企業は原則として、従業員から副業・兼業(以下「副業」)の申し出もしくは開始の報告を受けたときは、これを認めなければならなくなりました。

 

しかしながら、何の判断基準もなく副業を認めなければならないのも、企業側の主義主張を一貫して無視するもので何とも公平性に欠きます。そこで、業務に支障をきたすものを含めた一定の基準に照らし合わせ、これらに接触する内容の副業は、禁止出来ることとなっています。

※詳細は以前解説しておりますのでこちらから

 

それではタイトルの風俗での副業はできるのでしょうか。

 

結論から申し上げますと、「就業規則次第」です。

風俗で働くことは法律上何も悪いことではありません。ですので、就業規則上に「禁止する」旨の定めがあれば禁止できます。逆に特に明記がなければ、認められるということです。

ただし、服務規律等の他の条文で禁止事項として明記されている可能性がありますので、注意が必要です。

一般的に、お堅い企業やクライアントビジネス(自社の社員を客先に常駐させるような業務関係)を主軸としている企業では、当然に明記している条文です。なぜならば、風俗やキャバクラで働いていたと広まってしまうと、会社の名誉、信用を害するおそれがあるからです。最悪そのクライアントとの契約が解除されるというリスクがあります。

ですので個人的には、クライアントビジネスに関わらず、職場環境が悪化する懸念が少しでもあるならば、条文に追記しておくことをお勧めします。

 

その他、簡単に始められる副業が、副業として認められるか見ていきましょう。

 

・転売やオークション

└個人で行う分には何ら問題ありません。一方、多額の仕入れをし、転売ビジネスで収益を上げようとすれば、副業として禁止される恐れがあります。つまり、多くの時間を費やすことから、本業が疎かになる危険性があるからです。

 

・ブログ収入

└こちらも普通にブログをコツコツ投稿する分には何ら問題ありません。ただし、収益を得るため多くの作業が発生するとき、労働時間が長くなればなるほど本業が疎かになる危険性は高まります。

 

・株式やFX

└こちらも今まで同様問題ありません。ただし、夜間も取引をし続けることにより業務に支障をきたすようならば、お認めすることはできないでしょう。

 

>まとめ

要するに程度の問題です。程度をわきまえて行う分には、大抵のことは問題なく開始できます。

それと基準となるのは”就業規則”ですから、こちらをきちんと整備しておく必要があります。

会社の副業解禁の目的、趣旨、禁止事項とその理由、開始時の報告フローの樹立*、違反者への懲戒処分等は最低でも明記しましょう。作成後は朝礼等で周知してみてはいかがでしょうか。(内容は10分程度で通知できると思います。)

※なお、副業には雇用契約が発生する場合があります。俗に言うアルバイトです。この場合は、時間外手当をどちらの企業が支払うのかという問題もあり、副業先の労働時間を把握・管理する必要があります。このため報告は必須です。

 

副業解禁に向け、まずは厚労省が発出している『ガイドライン』を一読のうえ、社内で話し合うところから始めてみましょう。

 

出来ることからコツコツと、ですwink

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