労務管理に役立つ知識#40 『教育×助成金③』(渋谷・社労士・顧問・労務相談・教育・助成金)
2022/08/08
次に紹介するのは”オンラインスキルアップ助成金”です。こちらは今年度新たに創設された助成金になります。タイトル通り、コロナ禍に対応するため、オンライン教育がマストです
今までの流れから想像がつくかと存じますが、本助成金は、中小企業等が従業員に対して e ラーニング等を利用した職業訓練に係る経費を助成することにより、従業員の職業能力の開発及び向上を促進すること目的としています。
★支給要件
本助成金は東京都主催のものになりますので、東京都に本社(事業所)があり、都内で勤務する者でなければなりませんのでご注意ください。(テレワークを除きます。)
その他の注意することとしましては、以下のことを抑えておけばよいでしょう。
・eラーニングには、同時かつ双方向で実施される、オンライン会議システムを使用した訓練も含まれること*
・受講者の職業・職務に必要となる知識、技能の習得と向上を目的とする訓練、又は資格の取得を目的とする訓練であること
・中小企業又は団体が受講者の受講履歴等を確認できる訓練であること
・教育機関の受講案内と受講に係る経費(受講料等)がホームページやパンフレット等で一般に公開されていること
※人材確保支援助成金人への促進コースの定額制とは一部要件が異なるので注意しましょう。
★対象経費
人開金同様一般的なものです。
・受講料
・教育機関等がeラーニング等を提供する価格(料金表)を公表しており、以下のア、イどちらかによるもの
ア 1講座及び1人当たりの受講料が定められているもの(単講座)
イ 一定期間の受講料が定められており、期間内に複数の講座が受講できるもの(定額制)
・訓練に付随するID登録料
・教育期間等への受講申込みや受講開始時に受講者のIDを登録するために必要な料金等
・訓練に付随する管理料
・中小企業等が受講状況等を確認するために必要な運営等の料金等
★助成金額
小規模事業所で2/3、最大27万円
中小事業所で1/2、最大20万円
eラーニングは、やらされる感があると知識が定着しずらい傾向があるのですが、逆に知識欲とキャリア志向が強い従業員が受講すると高い費用対効果を望めます
対象者を厳選し、有効活用してみてはいかがでしょうか。