労務管理に役立つ知識#10 『採用に強い会社になるために何が必要か』(渋谷・社労士・採用・人事・労務・コンサルティング)
2022/04/19
採用に強い会社は勝つべくして勝つ。
その勝利の方程式は一朝一夕で作られてものではなく、幾度の失敗を乗り越えてやっとの思いで手に入れたもの。名だたる大手企業はこのように進化をし続けて今に至るわけです。創業何十年という月日は伊達でない。だからといって、中小企業は戦わずして諦めてしまうのは時期尚早だと思います。採用担当者が大企業からのおこぼれを頂戴するようなマインドでは、総じて中途半端な人材しか集まりません。
私は付け入る隙は十分にあると考えます。なぜなら優秀な人材は自分の能力を遺憾なく、かつ、可及的速やかに発揮したいと強く願っています。そう、承認欲求が極めて高いのです(反面プライドも高い。。。)。大手企業はその思いにコミットすることができるでしょうか。私は経験上無理に等しいと感じています。なぜなら大手企業は大手ならではの習わしや伝統を何よりも重んじているからです。即ちやりたくないことも一通りやらされるわけ。そして刻一刻と月日が進むにつれ、入社時の期待が不安になるわけです。そして3年経過した頃に気付くのです。判断を間違えたと。中小企業に入社する理由の大半は「大手の企業に就職しても自分のやりたいことができなかったから」。ならば大手企業に入社して後悔する前にgetしてしまえばよいのです。
中小企業の最大の武器は”即戦力採用”にあります。例えば採用媒体に『貴方の承認欲求、入社初日に叶えます。』と記載があればどうでしょう。間違いなく興味を引けるでしょう。事実として、求職者は企業の名前や実績よりも、働き甲斐で選択する傾向が高いです。
よってまずは、自社の強みを言語化できるよう検討するところから始めてみてはいかがでしょうか。その次にどのようなチャネルを使用して求職者に認知してもらうか等、順番に対策を企てていきましょう。採用は戦略的に行わないと、会社が好きな人を採用し続けることで、結果お友達会社になってしまいます。採用は、多くの時間やお金がかかるため甘く捉えがちですが、日本は法律上解雇が困難である国ですから、採用こそが重要です。丁寧に戦略的にプロジェクトとして進めてみてください。