『社内改革』会議効率化について考えてみましょう(渋谷・社労士・顧問・労務・業務効率化・コンサルティング)
2022/06/04
唐突ですが質問です。
経営者は必要と感じ、従業員は全く必要ないと感じている最たるものとは何でしょう。
それは『会議』です。
会議は、上司が部下の業務進捗及び業務プロセスを管理したり、情報共有の場として非常に重要なイベントであることは言うまでもありません。皆が好き勝手に立ち回ると、もはや会社が会社である意味を否定することから、定期的な開催は余儀なくされると思います。
私が問題視しているのは、その会議の質についてです。
経営者と従業員との感じ方が180度異なるのには理由があり、その点にフォーカスし修正していかなければ、重要会議も国会の答弁同様、ただの消化会議、見世物に成り下がるでしょう。
会議の質をあげるためには、その会議を開く主催者側の意図を何よりも強く、はっきりと打ち出す必要があります
会議は、通常30分~1時間程度、社員の貴重な時間をロックすることになります。
そして、作業を一時中断させることになります。中には会議のために予定を調整する者もいるでしょう。
たとえば、時給1000円の従業員を10名集めたとしましょう。
その会議単価は1万円になります。主催者は1万円分の価値があるとお考えになられたことはありますでしょうか。
1万円を支払ってまで会議を起こすからには、『何のための会議で、どういう意見を求めているのか(”この会議を通じて参加者にどのようなメリットがあるのか”まで明確だとなおよい)』をきちんと示す気になるでしょう。ただ実際は自分では支払わず、会社が支払いますので、このことに大部分の方は気づけておりません。
つまりは、物事を定量的に置き換えることで、軽はずみに会議を開くことは難しくなるのではないでしょうか。たいていは他のツールで代用できたりするものです。今一度、その会議は会社のために本当に必要なのか、開催前に客観的に見ていただくことをお勧めします。
誤解して欲しくないのは、会議を軽視しているわけではありません。無駄なものは排除し、効率的に業務をすべきではないのか、というご提案になります。会議の選定は、間接的には長時間労働の抑制やエンゲージメント向上に寄与することでしょう。
経費削減に加えて会議削減におかれましても、社をあげて取り組んで頂けますと幸いです。
弊所では、小さな社内改革の積み重ねを大事にしています。
従業員の潜在的な声をキャッチアップし、貴社のご成功に向け尽力いたしますので、何かお困りごとがございましたら、是非「CONTACT」よりお気軽にお申しつけください