社労士開業準備#3 私の棚卸(開業1年目そこそこ利益が出ている社労士が語ります)
2021/12/02
私の棚卸を語ります
実務だけでなく思い出も整理しましょう
おはようございます!
さてさて、今年も残り1か月となりました。
7月1日に満を持して開業しましたので、今月は6か月目に当たります。だからといって特別これをやるということはありません(^-^;
当初掲げた経営方針に従い、今月も愚直に履行するだけ。補正なしで今月も見込みが立つので頑張ります!とは言え、順風満帆ではあるはずがなく、細かな反省点は日々行っています。この間も。。。チックショウ(BY小梅)こちらは別途しくじり先生でお話しさせていただきますね。
では本題です。
開業するうえで最も大事なことは『自己の棚卸』です。自分自身が商品である以上、自分自身を知る必要がありますよね。結論から申し上げますと、棚卸は”過去に経験した業務や関連する思い出”に絞って行いましょう!
過去に経験した経験とは、次のキーワードから思い返すといいでしょう。なんの捻りもなくてすみません。
業種、業態、職務内容、地位、規模間、案件内容、役割、結果、周囲の反応
これは良いとして、私が強調したいのは『業務に関する思い出』の方です。
特に記憶に残るような思い出は対象に与えるインパクトが大きい。自分自身にしか経験したことのない、言い換えればオリジナルな武器だと思っています。アイスブレイクに使えるネタにもなりますので、積極的に思い返してみると良いと思います♪
SWOT分析でがっつり行う必要はなく、最初は「インスピレーション」で良いと思います。そのような切り口からとにかく頭に描いたキーワード(もしくは短文)をA4用紙にアウトプットしていきます。
ここでのポイントは「サマリはあとで行うこと」ですね。まずは全情報をテーブル上に並べること。その後で各キーワードをブラッシュアップし、武器(ドラクエで例えるとヒノキの棒)を装備するわけです。
私の場合のキーワードは次のとおりでした。
●アパレル時代
・アルバイトを含めて5年以上、礼儀作法に非常に厳しく有名な小売業に勤めた(皆勤賞)
・ホスピタリティを徹底的に叩き込まれ、顧客ファーストの原点を学んだ
・MD(小売り特有の営業方法)を学び、潮流の捉え方を学んだ
・2年目で副店長(配下5名程度)となり、店舗運営(数字)に興味を持つようになった
・メンズ、レディースの店舗販売を経験、あまりピンとこないレディース商品も勉強して販売、新宿伊勢丹の基幹店(売上上位者が配属される店舗)にヘルプとして呼ばれるようになった
・笑顔トレーニング、挨拶運動が独特(良い思い出です)
・渋谷のパルコという好立地に構えているにもかかわらず、平日売上ゼロの日が続く日があり、自腹で購入して売上をたてた。土日にまとめて売上が達成した日には、過去に自腹で売り上げた商品を返品。毎月返品多数という謎の帳簿が出来上がる
・タイムレコーダーの前でちょっぴり雑談(勤怠が15分単位だったんです。。。色々違法です‼)
・販売戦略の一環で通期右肩からショルダーバッグをかけている先輩がいたが、平常時でも右肩があがってしまった(当時は大爆笑でしたが労災案件ですよね笑)
※まだまだありますが、正直アパレル時代はネタの宝庫でした。この時代の引き出しは、ちょっとしたときに役立ちますね。
●IT時代(一社目)
・店舗クローズに伴い、より時代に即した業種へ転職を在職中に目指す(丁度ITブーム到来時季)
・当時、オープン系がそこまで発展していなかったので、ネットワークの勉強をしていた
・転職後、百貨店の情報システム部に配属され、自社内のネットワーク構築や、運用保守業務を経験した
・ITの4フェーズ(設計→開発→運用→保守)のうち、設計以外を経験。金融事務系言語(COBOL
も少々書けるところまで成長した
・日勤深夜があまり関係なく、初めて長時間労働の実態を目の当たりにした。離職率が高く、複数いた同期はいつの間にか誰もいなくなった。(社労士という存在を知った時季)
・特に魅力的なプロジェクトに参加できたわけでもなく、する気もなかった。それよりも社労士に興味が湧いてきたので、本格的にTACに通い受験生となった
・在職中、2回の試験には不合格。仕事との両立は困難だったため、退職を決意
●IT時代(二社目)
・孤独との闘いに耐え切れず、IT企業に就職。入社の目的は生活費を稼ぐため
※ここで社労士法人に入り修行という選択しもあったが、事務系未経験と年齢(当時36?)により弾かれた(と推察)
・その年に合格、事務指定講習を受け、開業の意志を上長に告げる。
→ ちょうどこの頃、組織改編が検討されており、社内に人事労務の専門家を置きたいため、本社勤務をお願いできないかと打診があった(ここが私の転換期)
【以降数年がバックオフィス業務】
・グループ会社250名規模のバックオフィスを3名で対応。役職は一般職スタート。
※一社40~100名程度
・新入(中途)社員の入社手続きからオリエンテーションの企画運営、勤怠管理、既存社員のメンタルカウンセリング(衛生管理)、契約書や帳簿書類(規則含む)作成、人事評価設計、社内DX推進、各委員会(報告会)の参加、庶務など俗にいう人事部総務部のすべてを経験
・労使間の仲裁は得意(事実を切り取って並べ、お互いの主張をすり合わせ着地点を見出す。実績あり)
・IT業界の特性を理解(自己主張高め、欝率高め、年齢層が高くなるほど昔ながらのノウハウに執着など)
・定例業務(手続き+給与計算)はアウトソーシング、社内改革に注力した
・クラウドサービスを一元比較しプレゼンテーション、手始めにSmartHRを導入したことが一つの実績
・業務はデジタル、コミュニケーションはビジネスチャットでクイックレスポンス
・コロナ時にはいち早く衛生対策を実施、テレワーク導入も早くに踏み切った。ハイブリッド型テレワークから完全テレワークへ。アジテーターとしてバックオフィス部門が存在感を示した
・雇用調整助成金や持続化給付金、テレワーク助成金などで経営をサポート、合わせてコストリダクションも手掛けた
・バックオフィス部門がその年の功績者として称賛された
・独立は計画的に。開業日半年くらい前に、社長へ頭出しした。3か月前には開業日を明確にし再度お伝えした。何よりも会社に仲間に迷惑をかけてはならないことを念頭に置いていた。
・経営者、社員ときちんと対話を重ねてきたからか、私の功績を買っていただいたからか、開業当初から労務アドバイザリーとして顧問契約いただいた。
長々と失礼しました。
まだまだありますがテーブルに並べる情報としては十分でしょう。
ここから顧客目線でヒノキの棒を見つけるわけですね。
キーワードとしては次のとおり。
『IT業界に強い、実務経験(エンジニアとバック)あり、IT業界の性質を理解している、進化が著しい業界にもスピード感を持って対応、社内DXへの提案、顧客ファースト、信頼構築。。。』
よって私の武器としてはこのようになります。
・IT企業でエンジニアとバックオフィス業務を経験している稀有な存在
・IT業界の特性を理解しているので、適格かつ具体的なコンサルティングが実現可能
・就業規則もよりIT業界に特化させることで、厳格な労務管理を実現
・社内DX導入実績もあるので、クラウドサービスの導入支援も顧問料金内で対応
・原則朝の8時から夜の9時までオンライン、困ったときの拠り所として安心
・超クイックレスポンス
・顧客ファーストを掲げ信頼関係の構築に尽力する
この辺りを柱として文章を肉付けしていくと、ホームページやパンフレットを作成するときに役立ちます!
いかがでしたでしょうか。
自己の棚卸、最初は面倒くさいかもしれませんけど、いざやってみると面白いものです。私の場合はアパレル時代はネタとして、IT時代の経験を中心に構成してみました。
ご自身の武器を身に着けて、いざ広大なフィールドに出陣です!
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