アベリア人事労務コンサルティング

労務管理に役立つ知識#49 『社会保険料を節約』給与・賞与どっち?(渋谷・社労士・顧問・労務相談・社会保険料・労務アドバイザリー)

お問い合わせはこちら ONLINE予約はこちら

労務管理に役立つ知識#49 『社会保険料を節約』給与・賞与どっち?(渋谷・社労士・顧問・労務相談・社会保険料・労務アドバイザリー)

労務管理に役立つ知識#49 『社会保険料を節約』給与・賞与どっち?(渋谷・社労士・顧問・労務相談・社会保険料・労務アドバイザリー)

2022/08/19

『社会保険料を節約したい』というお問合せを多く頂きます。

『賞与を4回払いにすれば社会保険料を節約できると聞きました。対応をお願いします。』などの問い合わせも頂きます。

 

結論から申し上げます。

 

中小零細ではまず節約はできないとお考えください。

 

賞与の性質(期間ごとの業績連動なのか、決算時の利益分配なのか等)を鑑みて、会社が定めた金額を、就業規則等で指定された支払日に支給してください。

 

加えて、賞与を4回にすれば社会保険料を節約できるといった情報は真っ赤な嘘。確かに社会保険料は、固定的賃金に変動がない限り1年間は定額です。賞与4回分は変動給に類するため、随時決定の対象外です。しかしながら、翌年度の社会保険料を確定させる際に、賞与4回分の給与を12で割った金額を、4~6月に支払われた報酬に加算して、新標準報酬月額を決定します。つまり、当年で除外されたとしても、翌年できっちり加味されるということです。社員の賃金にもよりますが、仮に賞与4回分で24万円とした場合、月2万円が賃金に加算されて標準報酬月額を算出しますので、1等級は上昇する可能性は高いでしょう。

 

要するに、節約となるかどうかは、本人のその時の賃金と賞与総額により異なります。高くなる場合もあれば安くなる場合もあるでしょう。しかしながら個人ごとに取り扱いを変えることは当然できません。会社としてどのように賃金を支払うのか、定義、基準、支払方法等は就業規則(給与規程)に定める必要があります。

※年4回賞与を給与扱いとする際は、必ず就業規則に明記が必要です。

 

なお、節約を考える一つの尺度として、年収780万円を超える社員がどれだけいるかがポイントになります。即ち月額65万円です。65万円という数字は、厚生年金保険料額を決定する際、標準報酬月額の最高等級に値する金額です。つまり、月額65万円のAさんと月額100万円のBさんの保険料額は同じということです。ならば賞与を給与として支給した方が、月の社会保険料は変わりらないため、節約となるでしょう。

 

その他、賞与の社会保険料の上限額は、厚生年金保険で150万円(健康保険は540万円)であるため、1賞与につき、150万円以上支給する場合は、社会保険料の節約となります。

 

月額65万、賞与額が1回につき150万以上という要件は、中小零細では現実的ではありませんので、冒頭申し上げた通り、あまり細かい事は気にせずに、事業拡大に注力した方が会社の利益になるかと存じます。

 

ご参考になれば幸いです。

当店でご利用いただける電子決済のご案内

下記よりお選びいただけます。